体位変換の方法・やり方・手順や使い方

体位変換の方法・やり方・手順や使い方

体位変換は、介護においては知っておくべき知識であり、コツをつかむと誰もが簡単に行う事ができます。長期に渡り寝たきりともなると床ずれなどの問題もあり、その他にも排泄介助等の生活支援に役に立ちます。人間の身体は、背骨を中心として一本の丸太の様になっています。そのために身体を回転させたりするときには、肩と骨盤あたりを持ちながら回転させたい方向へ力を入れます。実践してみるとわかるのですが、骨盤のみに力を入れるだけでも身体全体を回転させることも出来るのです。その時は、自分の手前側に引く方が力が入りやすく簡単に行えます。

体位変換の方法概要

体位変換とは介護の現場で日常的におこなわれている重要な援助技術です。介護の現場では、約80%の人が腰痛を経験しているといわれており、介護する人の負担が少しでも軽くなるように技術を身につけることは、介護者の健康な体を維持するために非常に重要なことです。目的は主に、1.床ずれの予防、2.循環の改善、3・関節拘縮・変形の予防、4.排痰の促進、5.気分転換の5つになります。目安としては、原則1~2時間ごとに行うと良いでしょう。但し、状況に合わせて変更していく必要がありますので、臨機応変に対応しましょう。

体位変換の手順・方法01

体位変換を行うにあたり、1.説明をする、2・効率よく行うための体勢を作る、3・人、物、場所を確保するといった3つの準備が必要になります。1は、介護される方に目的をはっきりと説明し、体位変換の使い方、手順を明確に示すことで協力しようという気持ちを促します。2は腰を必要以上に捻らない、体重移動をうまく利用する、腰をかがめすぎないといった技術的なものです。3は無理に一人でやろうとせずに十分な人手をそろえる。効率的かつ介護される方・介護者の安全を確保できるよう用具・設備を充実させる。十分なスペースを確保したうえで実施するといった準備をしたうえで行いましょう。

体位変換の手順・方法02

仰向けから横向きにする手順を説明します。まず介護される方に横向きになってもらうことを説明します。十分な説明をし、納得してもらえたら、枕をひいて介護される方が横を向く側に顔をむけます。横向きになった時に下にくる腕が下に、上になる腕が上にくるよう両腕を正しくしっかりと胸の上で組みます。この時、足はできるだけ高く立てておしりに近づけておくと良いでしょう。右ひじを介護される方の膝にあてて、右手は骨盤に、左手は肩を持ちます。介護者の肘で介護される方の膝を倒し、骨盤を回転させてから肩をおこします。介護される方にも声をかけ、協力してもらいながら実施しましょう。

体位変換の手順・方法03

枕元への引き上げ手順を説明します。まず、介護される方に説明を行い、介護される方に胸の上で腕を組んでもらいます。しっかりと腕を組んでもらうことで引き上げ作業が楽になるため、協力してもらいましょう。介護者の膝を介護される方の方に斜めに当てます。首のしたから左手を差し入れて肩甲骨からわきの下をしっかりともちます。介護される方の上半身を持ち上げ、介護者側に引き寄せます。この時、介護を受ける方に床に足をつっぱってもらい、腰が浮いた瞬間に引き上げます。声をかけて呼吸を合わせて行いましょう。また、無理に引き上げようとすると、床と介護される方の体に摩擦が生じます。慎重に行いましょう。

体位変換の手順・方法04

体位変換以外にも床ずれ予防に効果的な事柄を紹介します。まずは入浴や清拭で体を常に清潔に保つことです。布団やねまき、シーツ等は濡れたらすぐに取り替えて湿気やムレを防ぎましょう。シーツやねまきの縫い目やシワにも気を配ってください。余計な刺激を与えることは禁物です。介護を受ける方にも昼間はできるだけ起きてもらい、日光浴・マッサージなどで血良くします。動けるようであれば多少の運動で筋肉を動かし、血行を良くすることを心がけましょう。また、良質のたんぱく質、ビタミン、ミネラルをを含んだ高エネルギー食を中心をした消化の良い食事を摂取することも重要です。

体位変換の手順・方法05

一人で介助すると、無理をして介護される方をひきずってしまい、皮膚に摩擦やずれが起きやすくなります。そのほかにも介護を受ける方が転落をして骨折する危険性もありますので、可能であれば2人で行うのが良いでしょう。人手が準備できない場合は無理をせずに部分的にすこしずつ移動をするように心がけましょう。また、引きずってしまうことによる皮膚への負担を軽減するために、あらかじめすべりやすいシーツ等を体の下に敷いておくと効率よく進めることができます。力任せに体位変換を行わず、介護される方に無理をさせていないか確認しながら行うことが大切です。

体位変換の考察

 自分で自由に動けない患者さんが床ずれをしないようにするために、大事なことは体位変換をしてあげることです。この体位変換は2時間おきにするのが、定説であり古くから言われています。同じ体制で部位を圧迫した状態が2時間以上続くと、部位が壊死してしまうと報告があったためです。その後、床ずれに関する研究が進み、壊死する理由は圧迫だけではなく栄養状態などに起因する様々な要因があると判明します。この2時間というのは、医療や介護に携わる人にとって大きな負担であり、在宅医療によって家族が介護する場合はさらに深刻な問題です。

体位変換のまとめ01(使い方や注意点など)

 さらに研究が進み、2005年に新たなる研究結果が報告されます。ここで定説が変わり、体圧分散の寝具を用いて4時間おきに体位を変えるほうが、普通のマットレスで2時間おきに体位を変えるより、床ずれが発生することが少なく壊死する危険が減少するとなります。 この定説の変化により介護する側の負担を少しでも減らすことができるようになったのです。そして床ずれ防止効果のあるマットレスも開発が進み、より介護者のリスクが軽減したといえます。同時に2時間おきだったものが、4時間おきになることで患者側も睡眠を妨げられることが減った点も医療の質の向上につながります。

体位変換のまとめ02(使い方や注意点など)

 床ずれ防止のための体位変換は、特殊なマットレスで4時間おきが良いといわれています。しかし必ずしも4時間でいいという訳ではなく、患者さんの状態などをみて適切な時間を見極めることが求められています。 在宅医療をする場合、家族が介護をすることになり、患者の体位を変えるための負担が大きいことが問題点としてあげられています。そこで在宅介護者の負担軽減のために、自動で体位が変わる高機能マットレスが開発されています。 近年では老々介護となってしまう家庭も多く、家族の介護できる状況を考えて、高機能マットレスを介護保険で貸し出しできるよう環境整備が進んでいます。

体位変換のまとめ03(使い方や注意点など)

"介助者は介護する人のカラダを向けたい側と反対側に立ちます。介護する人の腕はカラダの前に組んでもらい、ひざは立たせます。(カラダを動かす前には必ず声をかけましょう。) 頭から肩の下に手を差し込み、もう一方の手を腰の下に差し込んで支え、上半身を手前に引き寄せます。 同じように腰の下とひざの下を支え、下半身を引き寄せます。 次に、カラダを向けたい側に移動して、顔をこちらに向けます。肩と立ててるひざに手をかけ手前に倒します。背中や重なっている足にクッションを入れてあげると筋肉の緊張が和らぎます。 床ずれ防止と血流をよくするためにも2時間以上同じ姿勢でいることのないように行いましょう。 体位変換の方法でした。"

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