鋼矢板打設施工の方法・やり方・手順や使い方

鋼矢板打設施工の方法概要
土木建設においては鋼矢板を使用する頻度がかなりあります。鋼矢板は永久構造物として使用される場合と仮設構造物として使用される場合との二通りの使用方法があります。仮設構造物として使用する場合には本工事のための山留や仮護岸や仮締めのために使用します。仮設としての使い方をする場合でも埋め殺しを行うことによって本設として一部を使用する場合もあります。仮設で使用する場合には引き抜いたうえで手入れを行うことによって繰り返し使用することが可能です。永久構造物として使用する場合には鋼矢板打設が鍵を握るケースも少なくありません。
鋼矢板打設施工の手順・方法01
永久構造物の鋼矢板打設施工としては圧入工法が一般的に行われています。圧入工法の標準的な手順としては圧入機本体とパワーユニットとクレーンを施工場所に設置します。施工場所に既製の杭が無い場合には圧入施工をする前に反力架台を用いて初期反力杭の施工をしなければなりません。圧入機と反力架台は水平に設置し、架台上の総質量を反力にして最初の杭を圧入します。続いては圧入機を自走させ、圧入の完了した杭を反力杭として反力を増強したうえで圧入機が初期反力杭の上に移動する杭を注入します。圧入機を自走しながらこれを繰り返すことによって施工がスムーズに行われます。
鋼矢板打設施工の手順・方法02
鋼矢板打設施工とは、土留め壁を設置し、それに守られながら、さらに内部を掘削することです。地盤を掘削するには、周囲の土砂が崩れてこないようにする必要があります。浅い場合は、何もしなくても土の粘着力などで崩れることは少ないですが、例えば150センチ以上の深い堀削の場合は先に鋼矢板を施工することになります。鋼矢板打設の工法としては、各種の使い方があります。以前は、ディーゼルハンマーでの打撃や振動を与えて地中に強制的に押し込むバイブロ・ハンマーなどが使用されましたが、ディーゼルハンマーの場合は騒音と油の飛散の問題、バイブロ・ハンマーは振動の問題により、現在は使用が減少しています。
鋼矢板打設施工の手順・方法03
現在では油圧により、鋼矢板打設を行なう工法が主流となっています。手順については、次の通りとなります。まずは、土木建設現場に圧入機が搬入されます。次にクレーンで圧入機が下ろされます。圧入機の組み立てと並行して、布堀りが行なわれます。布堀では、鋼矢板打設ラインの舗装と路盤を撤去します。埋設管は掘り出しして目視確認を行ないます。水糸と下げ振りで鋼矢板打設に影響がないかを確かめます。その後油圧圧入機で1枚目をこれから打設する鋼矢板の重さにより施工します。2枚目以降は、油圧クランプで反力を取り圧入していきます。
鋼矢板打設施工の手順・方法04
土木工事においては、地下を掘削する必要が発生する場合が多々あります。この時、作業するヤードが十分に確保できない場合、必要最小限の範囲の掘削に留めしかも土砂崩れの危険を防止するために一般的に行われるのが、鋼矢板打による土留め工です。鋼矢板のは、掘削により周辺地盤の緩み崩れなどによる隣接する建物、道路などへの影響を排除し、施工中の安全を確保するために使用します。その手順は、まず矢板を打設する位置の地下に埋設物などが無い事を確認したうえで、振動機または圧入機で打設を行いその後掘削を開始します。また、この矢板は工事完了後には撤去します。
鋼矢板打設施工の手順・方法05
土木建設工事は地下を掘削するばかりではなく、水中に構造物を作ったり河川の護岸を作ったりする時に水をせき止める為に鋼矢板打設施工により水を止める壁を作る事があります、これを一般に仮締切と呼びます。使い方としては、矢板のセクションと呼ばれる継手を噛み合わせながら連続して矢板を打設し、必要な範囲を囲ったら中の水をポンプによって汲み上げる事によって作業する空間を確保すします。一般に鋼矢板はクレーンを使って打設しますが、川の中などクレーンが届かない場合は、矢板の上を自走する圧入機を使用すれば、ある程度離れた場所にも打設することが可能です。
鋼矢板打設施工の考察
土木建設では港湾や河川の工事や山留工事において鋼矢板を使用します。鋼矢板の別名はシートパイルで鉄製の矢板を地中に打ち込んで水の浸入を防止することになります。鋼矢板は凹凸があり両端に継手がある鋼板で継手を連結することによって鋼製の壁を構築することができます。鋼矢板は護岸や防波堤を建設するには不可欠なもので施工後に本体工事を行ったうえで引き抜けば再度使用することが出来るのが特徴です。建築工事でも地下工事を行う時には山留工事のために使用しますが、埋め殺しにすることは少なく、何回も繰り返して使用します。
鋼矢板打設施工のまとめ01(使い方や注意点など)
最近の土木建設では鋼矢板打設において圧入工法による施工が一般的になっています。鋼矢板圧入工法においては使用する重機が少なくて、簡易な操作で行えるのが特徴であり、メリットとなっています。鋼矢板打設施工に必要な重機としては圧入機本体の他、パワーユニットと自走式のラフテクレーンのみの使用となります。機械の配置については施工条件によって異なりますが、比較的コンパクトにまとめることが出来ますので効率的であるということが出来ます。圧入機も施工に従って移動できるように設計されており、自走することで効率の良い作業となります。
鋼矢板打設施工のまとめ02(使い方や注意点など)
圧入機の圧入においてはまず架台を平行に設置することから作業を開始します。架台に土質の条件や矢板の重量に応じたウェイトを積載したうえで矢板の注入を行います。一旦注入したらウェイトと架台を撤去して最初の注入を終了します。その後は注入器を自走させてクレーンで吊りこんだ鋼矢板を順次注入していくことになります。施工上で難しいのはコーナー部分の施工です。しかしながら最新の注入機にはコーナー部分の施工に適した機構が組み込まれていますので従来よろも大幅に効率的な施工が出来るようになっています。技術革新の進展により効率の良い施工が実現しています。
鋼矢板打設施工のまとめ03(使い方や注意点など)
土木建設における鋼矢板打設施工は、通常の杭打ちとは異なり、打撃や振動、削孔によって杭打ちをする方法ではありません。鋼矢板打設による杭打ちの手順は、完成杭をつかんで、完成杭の引き抜き抵抗力を活用することによって杭打ちを行います。この工法は圧力工法と呼ばれており、打撃をせずに杭打ちができるため、騒音や振動を大きく減少することができ、周囲に配慮した工事をすることが可能になります。工期の短縮にもつながり、短時間で杭打ちをすることができます。工費の節約にもつながりますので、あらゆる点でメリットが得られます。
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土木建設においては地下作業を行うことが多いため、地下水の浸入や周囲地盤の崩壊を防止することを目的として、鋼矢板設置による土留めを行うことが非常に多いです。鋼矢板には形状により様々な種類があり、鋼矢板打設施工の方法にも土壌や騒音対策などを考慮した様々な工法が考えられています。古くは鋼矢板をバイブロハンマーによる打撃で設置する方法がありますが騒音や振動が大きいため、近年では無振動・無騒音である圧入方式による方法が主流となっています。ただし、圧入工法は固い地盤や大きい石が多いところでは困難な場合が多いため、近年では固い地盤を削りながら圧入する施工方法も開発されています。