手織りの方法・やり方・手順や使い方
手織りの方法概要
手織りの布のイメージってどんなものでしょうか。私は、おばあちゃんの手作り和雑貨の店で売られているというイメージが一番強いです。その他は、民芸屋さんで売っている世界各地の民族衣装。その国々で動物の毛が使われているものだったり、植物の繊維が使われてたり、渋い色合いのものも、ドキッとするようなカラフルな色合いのものも、多くあります。『手織り』の一言だけ聞くと、どうしても老人のイメージがありますが、手工芸のひとつなんですよね。土地、文化によってさまざまなデザインが多くもちろん素敵なものも多くあり、実はどんなインテリアにも、必ずぴったりとくるテキスタイルが見つかります。
手織りの手順・方法01
素材や色、デザインを探していけばどんなインテリアの好みにも合うデザインが見つかる様々なテキスタイル。マットやシーツや簡単なものでいいならランチョンマットやソーサーでも、どんなものでもインテリアに取り込めば、センスが一段ランクアップするようにも思えてしまいます。布だからこそ、使い方も簡単。飾っている雑貨の下に敷く。素敵な柄であれば、壁にかけてみる。ベット一面にかけて、部屋の印象を大きく変える。などなど。自由自在に畳むことができ、様々な大きさ形にでき、かるくしなやかな布だからこそできる使い方があります。
手織りの手順・方法02
その名の通り、手で織った布。日本であれば、綿、麻、絹といった、天然素材の繊維で作られることが多いです。世界を見渡せば、動物の毛、植物の繊維など、日本では考えられないくらい、多くの天然素材で、さまざまな加工をされ、作られています。材料の繊維を処理するのにも途方もない時間がかかります。(動物であれば、生み、育て、毛刈りをして、繊維に加工する。さらにそれを染める加工もある)素材だけでも手間と時間をかけているのに、さらに布製品にするには、職人の技術と時間が必要になります。大変な想いがあり、つくられたものだからこそ、高い。これはよくわかります。でも、ちょっと手が出ません。
手織りの手順・方法03
インテリアショップで見る雑貨はどれも素敵で、ディスプレイによって、雑貨の存在感で部屋全体のイメージが変わるようなものもあります。そこで手織りのテキスタイルがあれば、つい欲しくなりますが、やはり高い。それなら、作ってしまいましょう。手織りというと職人の技術が必要なイメージがありますが、手作りならではで、いびつでも許されます。だから、実は素人が作っても、それなりの味があるように見えるのです。ようは、好きな糸を組み合わせて、縦糸と横糸の組み合わせさえ作ることができれば、簡単に手織りの布は作ることが出来ます。
手織りの手順・方法04
空き箱と言っても、本当に家にあるようなもので大丈夫。まずはティッシュの箱くらいの大きさで試してみるのがおすすめです。手順は簡単。空き箱に、縦糸を等間隔で、かけていきます。イメージはお琴の弦。使用する糸の太さにもよりますが、5mm程度の間隔をあけて、箱に糸をかけていきます。これで縦糸の準備は終わり。次に、横糸です。横糸はできれば5センチ×10センチくらいの段ボールのいたに巻いておきます。その板を使って、右から、最初の糸の上を通し、二本目の糸の下を通す。と、縦糸をジグザグに縫いながら糸をかけていきます。一段終わったら次は最初の糸の下を通し二本目の糸の上を通す。と段ごとに糸かけの上下をかえましょう。
手織りの手順・方法05
さきほどの手順を見てもらえばわかるように道具は専門のものを買ってそろえる必要はありません。家にある不用品でできる方法です。材料費はただす。素材は自分の好きなもので作れます。毛糸を買ってきて、ニット風に作ることも、庭先のつる植物で作ることもできます。素材は自由に決めてよく、また組み合わせも自由に決められます。簡単な方法でまずはひとつ作品を作ってみましょう。すると意外と簡単で、達成感に心地よさを感じます。素材が自由だからこそ、気を張らず、常識の想いをすてて様々なオリジナル品を作っていくのはどうでしょうか。
手織りの考察
手織りは日本の古くから伝わる伝統的な手法のひとつです。機織りを使い、糸を一本一本使って一枚の生地を織り上げていくには、多くの時間と手間がいります。工場での大量生産は便利ではあっても、どれも同じデザイン、同じ型です。その点、人の手を使って織られた布は、糸一本にも個性があり、あたたかみがあります。どんなに似ていてもひとつとして同じものはないというところに多くのファンがいます。職人としてのスキルが必要なものではありますが、今では、一般の方にも気軽に機織り体験をしてもらえるようにしている工房もあります。プロとしてはいまいちでも、自分で織った布は特別になります。
手織りのまとめ01(使い方や注意点など)
手織りは織機と呼ばれる機械を用いて糸を編んでいきますが、織機は旧石器時代にはあったという歴史が有ります。チェコやモラヴィア地方にある遺跡には織機に良く似た機械で糸を編んでいる様子が描かれた石碑などが見つかっています。日本では、19世紀ごろに使われるようになり、服や家具、タペストリーなどを作る産業として使われてきました。人力で糸を編んでいく手法の為、その布の価値は高く伝統工芸品として扱われています。最近は電動で布を編める機械が主流になってきたため人力で編んでいる人口は減っていますが、伝統工芸という点で見直されている物もあります。
手織りのまとめ02(使い方や注意点など)
手織りという手仕事は古代紡績の中心地である三重県櫛田川流域の御糸地区周辺で神代の頃より絹と麻を織って受け継がれてきた技術です。17世紀になると綿花栽培の普及が木綿織りへと結びつき農家の女性の副業として母から子へと受け継がれてきました。江戸時代には近江商人や三井家・長谷川家・小津家に代表される松阪商人がこれらの木綿を松阪木綿と名付け江戸で売り出しました。画期的な手法の商売をした事と質素倹約を旨とする享保の改革という時代背景もあり当時は安くて丈夫で縞柄が粋だと江戸っ子の心をとらえ一世を風靡しました。その後は近代化に伴い減衰の一途を辿った木綿織物は平成になり伝統産業として注目を集め始めています。
手織りのまとめ03(使い方や注意点など)
手織りは現在専用の織機を使用して卓上で行う方法があります。通信講座を通じて申し込むことで、教材が届きすぐに作業を進めることが出来るのです。織機の使い方をガイドするDVDなどが付属されているため、初めて織機に触る方でも簡単に織り始めることが可能となります。織機は大手手芸メーカー監修の製品が多く、使い勝手や仕上がりにも一定の信頼が持てるのです。こういった織機は、強い力を入れる必要がないという利点があります。場所もとらず、道具を用意すればすぐに作業に取りかかることが出来るわけです。テーブルセンターやランチョンマットなど身近なアイテムが手軽に作成出来ます。
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まず、どんな布を織るのかを計画します。糸の素材や、太さ、出来上がりの大きさ、配色、糸の密度など詳細に決めます。それに基づいて糸の必要量を計算し、経糸の長さに糸を切って束ねておきます(整経)。その糸を一本一本間違えないように綜絖と筬に通していきます。すべて通し終えたら、織り機の前部と後部にある巻き取り棒の部分にしっかりと結びつけます。次に緯糸を板杼やシャトルに巻いて織り始めます。経糸を上下に開口させて、その間に緯糸を入れていきます。必要な長さが織れたら、織り機から織りあがった布を外し、糸端を整理して、手織り布の仕上げをして出来上がりです。