多重露光の方法・やり方・手順や使い方
多重露光の方法概要
多重露光写真とは、複数の画像を重ね合わせることでできる普通とはひと味違った作品のことです。現在ではスマートフォンアプリで簡単に撮れてしまったりもしますが、もともとはフィルムカメラ独自の表現方法です。例えば、青空のバックに人物が重なった作品、大都会の人ごみに水平線がにじむように重なる作品など、幻想的なスタイルを楽しむことができます。仕組みとしては、フィルムを巻き上げずに複数回撮影をすることで一枚のフィルムに画像が重なって露光されるというものです。次節でこの撮影をする際のフィルムカメラの使い方や手順について紹介します。
多重露光の手順・方法01
この撮影に使用するカメラは、フィルムを使用するもので、かつ撮影の度にフィルムを巻き上げる形式のものであれば何でもかまいません。トイカメラなど安価なカメラでも十分に撮影できます。シャッターを切ったあと、フィルムを巻き上げずに別の被写体を複数回重ね撮りするのが基本の方法ですが、一つ抑えておくと良いコツがあります。それは、最初に撮った被写体の影の部分に、次に撮った被写体が重なるため、最初の被写体はなるべく影の部分が多いものを選ぶと良いという点です。はじめにグレーが強く背景となるような被写体を撮り、次に強調したいメインの被写体を重ねるというのが美しい作品に仕上げるポイントです。
多重露光の手順・方法02
最近あまり聞かなくなった多重露光撮影(以下MX撮影)ですが、一部のクリエイター達の間ではまだまだ作品作りが盛んに行われています。有名な物では花火の撮影ではかなりの頻度で使用されているのですが、最近は画像補正ソフトを使用して合成写真を作ることが増えた為、やはり頻度としては減少傾向にあるのも事実です。さてこの機能の使い方ですが、基本的には一眼レフカメラと三脚を使用します。レリーズがあれば尚良いでしょう。また日中で撮影する場合は低感度フィルムを用いて減光フィルターを使う等の露出オーバー対策も必須になります。この手順はフィルムカメラでの方法なので、デジカメでの撮影方法は下で説明します。
多重露光の手順・方法03
ではMX機能がないカメラではどう撮影するのでしょうか、MX撮影をしたくてもできないなんて事になったら困るので、裏技で撮影してしまいましょう。有名な方法では遮光板を用いた方法があります。本来カメラはフィルムもしくはイメージセンサーの前に幕がある事で遮光をしていますが、これをカメラの外でやってしまうのです。やり方は、カメラのシャッターをバルブ状態にしてレリーズを開けっ放しにします。それで一枚目を露光した後、遮光板でレンズを遮光します。その後二回目の露光したい被写体が来たら遮光板をはずして露光させれば簡単にMX撮影が出来ます。
多重露光の手順・方法04
多重露光とは、1枚で複数の画像を撮って写すことです。通常の画像撮影の場合ですと、カシャッと撮ったら1枚の画像が取れますが、それを2回以上通常は2回ですが、カシャを2回行なうことで、露光が出来ます。今までは、フイルムカメラで、行なう技術でした。複数の画像を組み合わせることが出来るため、普通は単発にあがる花火を1枚の画像の中にいくつも表現したりすることに使われてきました。これが、デジタルカメラになると、フイルムカメラよりもより簡単に行なえるようになってきています。その手順については、次のようになります。
多重露光の手順・方法05
デジタルカメラ露光は、まずデジタルカメラに露光の項目があることを確認します。あまり使わない項目ですので、詳しくはカメラの説明書を参照することをお勧めしますが、ここでは一般的な使い方について説明します。露光の項目がある場合は、これを「する」に切り替えます。次に露光制御を設定します。これは、露出の重ね方を選ぶものです。その次に重ねる枚数を設定します。2枚から9枚程度の選択が出来ることが多いようです。このくらい設定すると、撮影が出来るようになります。1枚目のシャッターを切り、さらに2枚目移行も同じくシャッターを切っていくことで、露光写真が出来ます。
多重露光の考察
多重露光した写真は、1コマに異なる被写体を重ねあわせて撮るやり方のことをいいます。フィルムカメラを使う時には、フィルムの巻き上げをしないで何度か露光すれば採れます。デジタルカメラでは、この機能がついていればそれを使って1コマに何度か露光します。注意する点は、何度も露光しますので、トータルの露光が適正になっていないと出来上がったものが、露出オーバーで画像がとんでしまったり、露出が足りなくて暗い画像になったりします。なお、シャッターをきる時に、被写体の一部を黒い紙等で隠すようなテクニックもあります。
多重露光のまとめ01(使い方や注意点など)
デジタルカメラのデータ保存には、JPEGなどの簡易保存のほかに、少し記憶容量が必要になりますが、RAWデータという生のデータを保存することができる機種もあります。RAWデータの規格は、カメラメーカーによって異なりますし、同一メーカーでも機種によって規格が違っていることも珍しくありません。そのため、全ての機種でできる保証はないのですが、RAWデータを重ね合わせることで多重露光の写真を作ることもできます。これは、普通に1コマづづ撮影したものを後で合成すしますので、同じ素材でもいろいろな作品に変えることができます。
多重露光のまとめ02(使い方や注意点など)
デジタルカメラは、写真を撮ってすぐ付属のモニターで確認できる便利なカメラです。これと同じような手軽なカメラにポラロイドカメラがあります。ポラロイドカメラで多重露光するためには、その機能がついていればできます。ポラロイドカメラの良い所は、撮ってすぐにプリントされた状態で作品がみれるところです。また、コンバクトなボディのカメラが多いですから、今でも一定の人気があります。ポラロイドカメラを購入するのでしたら、いろいろな撮り方のできる多機能な製品を選びますと、幅広い内容の作品を撮れますし、その場で人に差し上げると喜ばれます。
多重露光のまとめ03(使い方や注意点など)
複数の光を入れることによって作り出す多重露光写真は、一般的にシャッターを切るだけでは作り出すことができません。まず、方法として三脚、カメラ、黒い布が必要になります。カメラを三脚に固定し、カメラの撮影モードを長時間シャッターを開くことができるようにします。1つを撮影した後、黒い布で覆い、別の被写体がきたときに布を外して撮影をします。これで2つの被写体を1つの絵の中に入れることができます。この撮影の場合、動いてしまうと意味のないものになってしまうため、三脚で固定すること、できるだけカメラに触らないように撮影できる、セルフタイマーやリモコンを使うのが大切です。
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PhotoShopで、2枚以上をレイヤーで重ねて、合成する方法があります。また、iPhoneなどのスマートフォンのアプリを使っても、多重露光を楽しめます。そして、撮影中の注意として、2枚以上を重ねると、通常の撮影では露出がオーバーになってしまうので、では2分の1~1段くらい露出を抑えるのが撮影のコツです。また、白系を2枚重ねると真っ白になってしまうので、明暗のはっきりしたものを2枚重ねると、面白い作品になります。他には、夜景の同じ被写体を利用して、絞りを解放してピントを外し、ピンボケの被写体を重ねると、ファンタジックな写真になります。