絞り染めの方法・やり方・手順や使い方
絞り染めの方法概要
様々な伝統工芸品にも使われている日本の伝統的な服の着色法がこの絞り染めです。やり方はいたってシンプルです。まず水の中にインクを入れます。ちゃんと服に色がつくように濃いめにしてください。その後服を入れ何度か揉みます。するとだんだんと服に色がついていきます。これを何回か行うことで服に色がつき完成という流れです。とても簡単であり、しかも伝統的なやり方であるため、小学校の林間学校などで体験してみた人もいるのではないかと思います。実際手順さえ覚えてしまえば誰でも出来るというのが利点の一つでもあります。手軽に着色出来るのはこの方法ぐらいです。
絞り染めの手順・方法01
前述の通りこの方法はとても簡単に誰でもできます。実際このやり方で作られた服というのは日本にたくさんあります。色が落ちてきてしまうというデメリットがあるため着ている人はごく少数ですが、色合いが自由に自分で決められるのでオンリーワンな服を作ることが可能です。このやり方で柄をつけることもできます。まず染めるTシャツに何箇所か輪ゴムをつけます。取れないようにしっかりとつけたらそのままさっきと同じ方法でやるだけです。それだけで可愛い水玉模様の服が出来てしまうわけです。このようにとても便利な方法ですが着色料の使い方を誤ると思わぬアクシデントにつながるので気をつけてください。
絞り染めの手順・方法02
絞り染めは、無地の布に模様をつけることが出来る手法です。布の任意の箇所を糸などで縛って染料が入り込まないようにした部分を作り、それ以外の部分を染めていく方法です。白または、生成りなど明るい無彩色の生地を使うことで模様が表しやすくなります。糸の使い方では、細かいぐし縫いをして行く必要が伴いますが、手順を簡略化できるものにはゴムで縛る方法もあります。縛る部分を細かくいくつも作っていけば鹿の子模様を作ることができます。染料に触れる部分と白抜きしたい部分を綿密に計算することで複雑な模様を作り出すことも可能です。
絞り染めの手順・方法03
下絵をきちんと製図することもきれいな仕上がりへの近道となります。あとで消すことができる布用ペンで下書きをすると良いでしょう。下書きに沿って、糸などで防染色を行います。また、何色か色分けをしたい場合は、ビニールなどで染めたくない部分を覆って染料が入らないようにします。染料は、化学製品や自然植物を使用して行うことができます。自然植物を使用したの場合は、染め上がりが柔らかい感じに仕上がります。ビビットな色に仕上げたい場合は、化学染料が適していると言えます。縛った部分を取り除き模様が確認できれば出来上がりです。染めの工程の最後に色止め剤を用いて色落ちを落ち着かせます。
絞り染めの手順・方法04
着物などでよく見かける絞り染めは、伝統的な手法ではありますが、自分で実行することも可能です。自宅などで手軽に実行する際には、白いハンカチやTシャツなどを輪ゴムで括って使うと良いでしょう。材料は染料と媒染用のミョウバンなどで、鍋やボール、菜箸などのキッチンにある道具を使えば十分です。ちなみに染料に関しては、藍などのちゃんとした染料でも構いませんが、タマネギや紅茶などの身近な材料でも染色が可能です。また専用の染料も市販で売られていることもありますので、そういったものを利用すれば、より簡単に染めることができます。
絞り染めの手順・方法05
染め方の手順としては、染めたい生地をまずは絞り模様をつくるために輪ゴムや紐で括ります。模様作りのための括りの輪ゴムや紐の使い方は、普通に生地をそのまま括るだけでも良いですが、くしゃくしゃに適当にしわを生地につけたら、そのままの状態でネットに入れてきつく固め、その上から輪ゴムや紐でさらに固定しても良いでしょう。続いてそれを水で濡らしてから染色液に浸して染めたら、ミョウバン液に1時間程度浸します。この時、むらなく染まるように時々菜箸などでかき混ぜましょう。そして1時間経過したら、生地から輪ゴムや紐を外して色が出なくなるまで水で洗います。あとはそれを乾かしてアイロンをかければ完成です。
絞り染めの考察
まず、絞り染めをする生地の選び方から説明します。ポリエステルは玉ねぎや紅茶をはじめとする植物性の染料で染めることはできません。また、他の繊維でもポリエステルが混合されていると染め上がりがムラになりやすいので避けたほうが良いです。また、布を染める為には一定時間布を染色液に浸す必要があるので、水に浸けると変質する布も染めることはできません。染色の具体的な方法は、染色液と染色したい布を用意し、布をつまみあげ根元を輪ゴムなどで括ります。布地の括りかたや括るものを変えることで色々なデザインを楽しむことができます。染色液にしばらくつけたら布を取り出し天日に晒します。乾いたら出来上がりです。
絞り染めのまとめ01(使い方や注意点など)
絞り染めは、模様染めの一つです。布の一部を縛ってその部分が染まらないようにします。縛ったことで染料がしみこまず、模様ができます。その歴史は古く、奈良時代からあるとも言われています。現在は京都や愛知、大分などが有名です。比較的簡単にできる方法もあるので、体験できるお店もあります。予約なしで10~15分ほどでできるお店もあり、手軽に体験することができます。小学生や中学生でもできることもあるので、修学旅行のイベントとしても人気です。自分だけの、世界で一つしかないオリジナルを作ってみるのはいかがでしょうか。
絞り染めのまとめ02(使い方や注意点など)
絞り染めは布の一部を糸などで絞って行う技法であり、絞り方によっても色の出方が違うのが魅力です。渦巻き状に絞ったり、一部だけを絞るもの、細かく数か所に分けて絞るものによっても模様の出方が大きく変化します。また、染料を単色ではなく多色使いにすることで、グラデーションも楽しむことが可能です。始めのうちはどのような模様ができるか見当もつきませんが、何度か繰り返して行ううちに、模様の出方が分かるようになります。きつく絞ってみたり、緩く絞ってみるだけでも全く違う印象になるため、さまざまな絞り方を試してみると良いでしょう。
絞り染めのまとめ03(使い方や注意点など)
絞り染めには大きく分けて3つの技法があり、いずれも時間と手間のかかる奥の深いものですが、輪ゴムを使うことで簡単に楽しめる方法もあります。用意するものは、輪ゴム、木綿のTシャツ、割り箸です。輪ゴムでシャツの好きな場所をぐるぐると縛ります。縛るときに割り箸をシャツの裏側から立ててから縛ると、自分の好きな長さのところで楽に縛ることが出来ます。薄地のものならひし形に、厚地のものなら丸い模様に仕上がります。縛ったら割り箸を抜き、木綿に適した染料で染め、乾かしてから輪ゴムを外せば完成です。 自分の好きな場所に好きな大きさで好きな数だけ縛れる上、この染め方ならその結果がすぐに楽しめます。
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