消火訓練の方法・やり方・手順や使い方・流れなどについて
消火訓練の方法概要
現在、個人の住宅や企業、公共施設など、多くの箇所に消火器が設置されています。しかし、実際に消火器を使ったことのある人は、それほどの数ではありません。実際に火事でも起こらなければ、消火器を手にする人はいないでしょう。しかし、それだからこそ、普段の消火訓練が重要になるのです。消火器の使い方は難しくはありませんが、初めて使うとなると、殆どの人は戸惑います。そのため、本当に火事が起こった時に、上手く消火できなかった事例も起きています。消火剤の入った消火器は、むやみに訓練には使えませんが、消防署では訓練用の消火器を貸し出しています。
消火訓練の手順・方法01
消防署が訓練用として貸し出している消火器は、消火剤の代わりに水が詰められています。中身は水であっても、使い勝手は普通の消火器と同じなので、十分訓練として有効です。訓練用消火器が1台あれば、5、6人の人が消火実習に参加できます。自治会や会社の事業所で、貸し出しを希望する場合は、10台ほどを申請すると良いでしょう。なるべく大勢の人に、消火器の使い勝手を知ってもらって、いざという時に備えることは大切です。消火器を設置してあるだけでは、十分に使い熟せない人も多いのです。普段からの備えが大切になるのです。
消火訓練の手順・方法02
自治体や企業の事業所主体による防災訓練や消火訓練も大切ですが、何年かに一回は、消防署主導の本格的な訓練を実施したいところです。専門家による訓練は、素人が気付かないことも、詳しく教えてくれます。そして、消火器の使い方についても、効果的なやり方を指導してくれるので、とても役に立ちます。消火の実習の流れは、消火器の正しい持ち方から教えてくれるので、消火器をいじった経験のない人にはぜひ参加してほしいところです。消火の作業の訓練として、実際に燃えている火に向かって、消火器を発射することもありますが、最近はパソコンのシュミレーションで火を消す訓練に代わりつつあります。
消火訓練の手順・方法03
消火訓練では、実際に火を消す流れが重要です。この手順で、訓練参加者は自分の使い方が正確であるかを判断できるからです。以前は、実際に火を起こして、それを消火していましたが、現在はパソコン制御の火事場のスクリーンに発射する形に変わりつつあります。実際の火を用いないことで、より安全な訓練ができるようになりました。パソコン制御のスクリーンの火は、消火器が正しく発射できていれば、火の勢いが弱まります。また、次の訓練になれば、感単に火が燃え盛る画面になるので、毎回の火おこしの手間が省け、安全に訓練できるようになりました。
消火訓練の手順・方法04
消防署主導の訓練では、もう一つ重要な訓練があります。それは通報訓練です。実は、実際の家事の通報では、通報者がパニックを起こして、家事の正確な情報が消防署に伝わらないケースが多いのです。消防署の火事の通報をする際は、どこで火事が起きているのか、住所はどこか、火の勢いはどの位かを即座に正確に伝える必要性があります。そのやり方を普段から熟知していることが重要です。しかし、頭で理解していても、いざとなると誰でも慌てます。家事の時、少しでも慌てないようにするために、通報訓練を受けることは大いに意義があるのです。
消火訓練の手順・方法05
普段からの防災訓練、消火訓練は大切なことです。しかし、訓練をしてそれで終わりというのでは、いざという時の機動力としては不十分です。訓練の成果を継続させるためには、訓練内容の報告、検証、反省点を参加者や、当日参加できなかった人員に知らしめていくことが大切です。防災訓練はどこで実施しても同じということではなく、地域や環境の違いによる問題点も浮かび上がります。その中に孕む危険性や改善点を見つけ出す方法も模索しなくてはなりません。防災訓練によって、地域や社内の防災意識を高めていくこともとても重要なのです。
消火訓練の考察
防災訓練において、避難誘導や消火訓練が滞りなく行われることは、大変意義があります。そして、もう一つ重要なことは、その地域や施設における災害や防火に関する問題点の洗い出しでもあるのです。会社の施設であれば防火扉の設置や非常階段の有無、地域に置いては避難経路に問題がないか等、災害に直面した時の障害となる事項を検証することも求められます。しかし、普段普通に暮らしていると、それらのことは気にも留めないでいることが多いのです。消防署主導の訓練を受ける際は、それらの問題点についても指摘してもらえる様お願いを入れておくと良いでしょう。
消火訓練のまとめ01(使い方や注意点など)
火事や災害が起こった時、最も重要なのが、自分自身の身を守ることです。とっさにこの行動を起こせるか否かで、生死の分かれ目にもなります。普段の防災訓練の時は、平常時であるので、緊張感は今一つですが、いざという時の危険回避の手順もしっかりと頭に入れておくことです。地震が起きたら頭を守る、火事の時は煙を吸わないようにするという基礎知識も、実際の災害現場で活かせるようにしなければ、その意味がありません。いざという時、確実に行動に移せるようにするには、日頃からの習慣付けが大切です。そのための訓練は、少なくとも数か月に1回は行うようにしたいところです。
消火訓練のまとめ02(使い方や注意点など)
人というものは、頭で十分理解していても、いざその状況になると行動が取りにくくなります。それは、平常時と緊急時の状態があまりに違いすぎるためです。平常時には、気持ちに余裕が持てるのですが、緊急時にはその余裕が全くない状態になります。緊急時に、少しでも冷静に行動ができるようにするためには、緊急時の疑似体験をすることも大切です。地震の揺れに対応するために起震車の体験をしたり、火事場から非難するために煙トンネルに入って疑似体験することも有効です。これらのことは、緊急時と全く同じ条件とは言えませんが、緊急時の避難方法を学ぶ良い機会になります。
消火訓練のまとめ03(使い方や注意点など)
最後になりますが、災害時に確実に身を守る方法について、多くの人で情報や知識を共有することが大切であることを述べておきます。避難のやり方は、場所によって様々ですが、同じ場所にいる人たちが、安全に対する知識を共有することで、危険の度合いは大きく軽減します。知識を共有するということは、そのことについてコミュニケーションを持つことも重要になってきます。先の震災でも、住民の安全意識が高い地域では、死傷者が少なかったという報告も出ています。私たちの地域でも、安全に対する話し合いが行われているか、日頃からの行動が問われます。
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防災訓練は、日頃の安全対策として大変重要です。ですから、会社や自治体の安全要綱には、毎年の防災訓練の実施を盛り込んでいます。防災訓練の手順は、主に避難、避難誘導、点呼確認の流れを取ります。そして、全員避難の所要時間を記録し、人員確認を行います。そして、防災訓練として重要なのは、他に消火訓練があります。火災が起きた時は、初期消火が重要になります。普段から消火器の使い方を知っておくことで、いざという場合の機動力になります。消火器を備えているのであれば、実際に消火器を使った訓練を、最低でも2年に1回は行いたいところです。