玉串奉奠の方法・やり方・手順や使い方

玉串奉奠の方法概要
玉串は神前に拝礼する時に捧げる神垂をつけた榊の枝のことです。由来は古事記などの書物に見られ、天岩屋戸の段に見られるフトミタテグラに基づくと言われています。言葉の意味は手向串が変化したものだという本居宣長の説が一般的になっていますが、いろいろな説がありますので、正確なことは分かっていません。玉串奉奠の意義としては玉串を通して神に願いを託することにあります。したがって、玉串の根元の方を自分の方に向けてそこから心と魂を入れます。それから神前に根元を向けて差し出すことによって神と自身が一体になることを意味しています。
玉串奉奠の手順・方法01
玉串奉奠はどのような儀式においても神式であれば行われることになります。通常はまず神職が行ったうえで、儀式に参列している関係者の中で一番身分の高い人が代表で行うことになります。儀式によってはすべての参列者を代表して一人だけが行う場合もありますが、通常は儀式に参列している関係者のそれぞれの代表者が行うことになります。代表者は司会に呼ばれて立ち上がり神前で玉串奉奠を行うわけですが、同時に出席している関係者は自席において代表者の所作に合わせて拝礼と拍手を行うことになります。代表者が自席に着席すると同時に着席します。
玉串奉奠の手順・方法02
玉串奉奠の使い方は手順がありますので間違えのないようにしなければなりません。代表者は司会に呼ばれたら、立ち上がり、神前に進み出ます。神職から玉串を受けとりますが、この時の手の使い方は右手は玉串の根元を上から持ち、左手は葉先をしたから持ち上げるようにします。玉串を受けとりましたら、軽く一礼をしたうえで、玉串を胸の高さぐらいに捧げて神前に向かいます。神前の前での手順としては、神前の前で立ち止まり、軽く一礼します。玉串の根元を自分の胸元に引きつけますが、この時右手は掌が上を向くように持っていなければなりません。
玉串奉奠の手順・方法03
つづいて左手を摺り下げて根元を持ちます。そこで右手も抜いて葉先を右に回しながら右手で玉串の中ほどを裏から取り、左手の掌の上で時計回りに半回転させます。玉串の根元が神前を向いたらそのまま右手に持って玉串案に奉るのです。玉串奉奠は慣れていないとどうしても使い方や手順を気にして急ぎがちになりますが、参列者が同じ所作を行わなければならないところもあるわけですので、出来るだけ遠くからでも良く判るように動作を大きくしたうえでできるだけゆっくり行うことが重要です。あまり急ぎ過ぎてしまうと所作が合わなくなる可能性が高くなります。
玉串奉奠の手順・方法04
玉串を玉串案に捧げた後で神前で二拝二拍手一拝を行います。この時に代表者の関係者が自席で同じ所作を行うわけですので、間を合わせて行わなければなりません。特に二拍手は拍手の音がズレてしまうことは出来るだけ避けなければなりません。そのためには代表者はゆっくりのうえ動作を大きく、しかもはっきりとさせなければなりません。二拝を深くしたうえで大きな動作で二拍手を行います。最後に一拝を行って神前の所作は終了します。それが終わったら軽く一礼してそのまま三歩下がってから神職に挨拶をしたうえで方向を変えて自席に戻ります。
玉串奉奠の手順・方法05
自席に戻ったところで関係者は一斉に着席します。儀式への参列はいつ誰がなるということは分かりませんので、日頃からある程度のことは知っておかなければなりません。当日は少なくとも神職が自分より前に同じ所作を行うことになっておりますので、神職の所作を見て確認しておくことは重要です。神職によっては多少所作が異なるケースもありますので、臨機応変に対応する必要があります。いずれにしても儀式においては慌てたりしないようにして自分のペースで行うことが重要です。自分の関係者とは事前に所作の手順を確認しておくことは役に立ちます。
玉串奉奠の考察
仏式の葬儀では個人を弔うために、手を合わせ拝んだ後に焼香を行います。これはお香をたきあげることにより個人を思い安らかに成仏をしてくれることを願って行います。この葬儀を神式で行うときに、仏式の焼香の意味合いと同じものが玉串奉奠という形になります。仏式の葬儀では僧侶の読経が終わり僧侶が焼香した後に一般の焼香が始まります。神教では神式の送る人が玉串奉奠を行った後に一般の列者の玉串奉奠が始まります。榊の枝に紙垂をつけたものをそれぞれ手に持ちこの作法を行います。そのやり方は神教によってその作法が違います。
玉串奉奠のまとめ01(使い方や注意点など)
葬儀の最後にこの作法で葬儀を締めくくります。それぞれの人が榊を手に取りこれをささげる様にして故人に捧げます。その神教の種類によりささげ方や拍手の仕方、拝礼の仕方が違ってきます。拍手が2回だったり3回だったり、お礼の回数が2回だったり3回だったり時には4回も拍手をしなければならない神教も存在しています。葬儀の時には参列者が少ない時にはその神教のやり方で玉ぐしを奉奠するのですが、参列者が多い場合時間を短縮するために拝礼や拍手の数の回数を少なくして行われることが多いようです。玉ぐしを奉奠するということは個人とお別れをするという意味合いもあります。
玉串奉奠のまとめ02(使い方や注意点など)
上で書いたように神教の種類により拍手と拝礼の仕方が違ってきます。一般的に多いのは2拍手2礼が多い様です。神教の葬儀に慣れていない人にとっては違和感を感じることだと思います。ですがこの作法は故人を見送る大切な作法ですから仏式でいうところのご焼香と同じく、真面目な気持ちで行うことが大切になってきます。決して知らないからと言っておざなりな気持ちで行うことがないように注意をしておこなってください。神式の葬儀と仏式の葬儀とでは違うところがたくさん出てきます。それぞれの宗教で特色のある葬儀が行われています。神教の玉串の奉奠も宗教儀式の一つですから覚えておいてください。
玉串奉奠のまとめ03(使い方や注意点など)
玉串奉奠の方法はまず初めに神職や遺族に一礼を行います。 次に玉串を両手で受け取りますこの際、右手には枝側が左手には葉側が来るようにします。また、持つ際には右手の親指を下にして左手は支える程度にして胸の高さになるように持ちます。そのまま祭壇の前に進み玉串案に供えます。この際注意点として右の手のひらを返し、半回転を行います。 その後、遺影を仰ぎ見て深く二回お辞儀をし、二回音をたてないように柏手を行います。そのまま後ろに二から三歩下がり向きを変えて神職や遺族に一礼を行います。 そのまま自席へと静かに戻ります。
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神式葬儀における玉串奉奠のやり方です。司会から指示があったら、順に神職の前へ並びます。自分の番になったら神職と遺族に礼をしてから、玉串を両手で受け取りましょう。右手で親指が下になるように枝元を持ち、左手は葉に添えます。この時、枝は横向きで、高さは胸元当たりです。
祭壇の前に進み、一礼します。左手で葉を支えたまま、右手を手前に引くようにして、寝かせたまま縦向きにします。左手を離して枝元に持ち替え、右手で回転して、枝元を祭壇側へ向け、玉串案に供えます。遺影に深く二度、礼をして、二回しのび手(音が出ないように柏手を打つこと)をします。遺影に背を向けないよう後ずさり、神職、遺族に礼をして席に戻ります。