シュミットハンマー試験の方法・やり方・手順や使い方・流れ

シュミットハンマー試験の方法概要
シュミットハンマーは、1948年にスイスのシュミット博士によって開発されたもので、自らの名前がつけられています。この方法は内蔵されているハンマーがばねの力でコンクリート表面を打撃し、その反発度を強度推定式に代入し圧縮強度を推定するというもので、現在では広く利用されている方法でもあります。このハンマーには様々な種類があり、測定状況によってその機種をいかにうまく選定するかも利用手順としては重要なものになってきます。プロが利用する機器だけに操作のプロセスは細かく規定されており、それを守ることが重要となります。
シュミットハンマー試験の手順・方法01
このハンマーの実際に使い方としては、まず実際の測定場所を決定します。壁や柱を試験するときには150cm程度の高さで乾いている場所を選んで調査を実施します。コンクリート表面の組織が均一で平滑な場所を選んでチェックを行います。出隅から3cm以上内側でコンクリートの厚みが10cm以上ある場所を選ぶのがポイントとなります。また測定結果は場所の状況にあわせて補正をする必要がでてきます。補正表は測定場所ごとに決められていますので、その状況に応じて修正をすればより正確な結果を得ることができるようになるのです。
シュミットハンマー試験の手順・方法02
コンクリートの強度試験には2つの方法があります。1つは実際に出来上がったコンクリートを抜き取り、圧縮してどこで潰れるかを評価する方法です。しかし、コンクリートの穴をあけなければならないので、手間がかかる作業です。そこで、非破壊で評価可能なのがシュミットハンマーという測定機器を用いた方法です。コンクリート表面に打撃を与え、そのはね返りにより反発度を測定します。反発度と強度には相関があることが分かっており、換算式により算出されます。測定機器の使い方も難しいものではないので、簡単に強度を推定することが可能です。但し、簡易的な方法であり、厳密に評価するには前者の方法が適しています。
シュミットハンマー試験の手順・方法03
反発度を測定する機器は、コンクリートの種類によって異なるものが製造されています。最も広く使われているのはバネハンマー方式というものです。プランジャーという棒のようなものが先端についており、設置されている目盛によってはね返りの高さを測定します。手順としては、まずプランジャーを垂直にコンクリートに押し込みます。特定の高さでストッパーが外れ、内臓されたハンマーにより打撃を与えます。反発度が記録されるので、数値を読み取ります。反発度から換算式により強度を算出しますが、表面状態により補正が必要な場合があります。表面の湿り具合、材齢等が影響します。
シュミットハンマー試験の手順・方法04
業務でシュミットハンマーを利用しています。具体的な使い方としては、まず収納ケースからハンマーを取り出し、プッシュボタン止めのシールをはがします。プランジャーの先端部分を硬いものにあてて軽く押し付けプランジャーを延ばします。このハンマーのプランジャーを測定面に直角に当て、静かに力を加え、プランジャーが引っ込んでカチッという音がするまで押します。打撃が終わったらプッシュボタンを押してスケールの測定値を読み取るという動作で完了させることができます。この手順は簡単でしっかり試験を行うことができるようになっています。
シュミットハンマー試験の手順・方法05
このハンマーによって計測されたデータは表面の状況などによって数値を補正する必要があります。また場所といっしては床から150CM程度の高さで、乾いた場所を選択する必要があります。コンクリートの場合、表面が均一な組織でできており、平滑な場所を選ぶことが肝要となります。隅からは3cm以上内側であり、しかもコンクリートの厚みが10cm以上あることが測定場所としては必要になります。こうした条件をしっかりクリアできていれば、適正な数値を計測することができるようになるのです。最初はむずかしいですが慣れればしっかりと計測が可能になります。
シュミットハンマー試験の考察
シュミットハンマーを用いることでコンクリートの強度を測る事ができます。仕組みは簡単でコンクリートに打撃をあたえたときに反射をしてきた衝撃の強さを測定します。試験をする場合にはコンクリートの密度を考えます。高密度のほうが反射してくる力は大きいからです。また、一度で測定を完了してはいけません。誤差が生じるので何度か測定をしてみてその平均値を取るのが一般的です。どのような測定にも誤差が生じるので真の値を知ることは出来ません。ですが、近似的に値を求めることは出来ます。そしてその誤差が小さければ測定の精度が高いと言えます。
シュミットハンマー試験のまとめ
シュミットハンマーはコンクリートの強度を測る道具です。強度を測るために削ってみるという方法もありますが、そもそもコンクリートで固められている場所はそれで完成しています。ですから破損をさせるわけには行きません。そこで打撃を与えてみます。そうすると、振動が反射されてきます。その強弱を調べることでコンクリートの強度を試験することが出来ます。密度が高くて硬いコンクリートでは反射をする振動の大きさは強いのです。ですから、中身が詰まっているかどうかを判断する時には打撃をすることが効果的であると言えるのです。
シュミットハンマー試験で使った言葉の意味・使い方
コンクリートを使って作業をしたとします。その強度を測るには叩いて見るのが一番です。硬ければ大きな衝撃が反射してきます。反発する強さは物体の密度が高ければ高いほど大きくなります。 実際に物体をハンマーで叩いてしまうと壊れてしまいます。そこで登場するのがシュミットハンマーです。小これを使って試験をすれば安全に物体の強度を計測することが出来ます。コンクリートだけではなく岩の硬さを測ることも出来ます。実際に壊してみれば硬さは分かりますが、コンクリートで施工したあとにはそのようなことは出来ませんから、この道具が役立つのです。
シュミットハンマー試験の方法の注意点
シュミットハンマーはコンクリート等の建築駆体の強度を測定するための器具です。打撃を加えて返ってくる衝撃の反射から対象物の強度を測るので破壊検査等と比べると測定値の精度に難点がありますが、最低限の確認だけならば安価な上に手軽に行えます。 試験方法は、収納ケースから取り出してプランジャーの先端部分を硬い場所に当てながら押してプランジャーを伸ばします。それからプランジャーを測定面に密着させて、プランジャーが引っ込んで打撃音がするまでゆっくりと押し込んでいけば測定値が出ます。近年の機器ではデータ処理が自動化されていることが一般的です。
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シュミットハンマー試験法によるコンクリート強度の評価法は、バネ性を持ったハンマーによってコンクリートを叩く事によって行います。コンクリートをハンマーでたたく事で、その反発力の測定を行い、その結果に重力による補正を行って、コンクリートの強度を予測します。測定値の採用は、相加平均法を用いて行えばよいです。実際の測定の際には、ある程度の間隔を開けて20ヶ所程度の測定を行い、その平均値を測定値として、評価します。ハンマーでコンクリートに打撃を与える際には、打撃の角度にも気を遣う必要がありますが、最終的には補正を行うので、神経質になる必要はありません。