L型擁壁施工の方法・やり方・手順や使い方・流れ
L型擁壁施工の方法概要
今回は、L型擁壁施工のやり方や手順・作業時の注意点についてなどを説明していきたいと思います。まず作業の流れとしては、L型擁壁を設置する場所を決めます。位置決めは測量器などを利用して、正確に行って下さい。設置する場所の測量を行い墨だしを行ったら、その場所の掘削を行い底に割栗石,砕石を投入して平らに馴らし、ランマーなどを使用して締め固めます。強い路盤が出来たら、その上に鉄筋を配筋してその周りに型枠を組みます。この時に、L型の部分が繋がるように配筋して下さい。型枠が組上がったら、その中に生コンを流し込み、しばらく養生します。固まったら型枠を外して、セパ穴をモルタルで処理すれば完成となります。
L型擁壁施工の手順・方法01
上記のような流れで完成となるのですが、それぞれの作業時には気を付けなければいけないことが色々とあります。注意点は多数あるのですが、特に重要なものを説明してみたいと思います。まず型枠を設置する時ですが、型枠の隙間から生コンが溢れ出ないように、しっかりと隙間を防いで設置して下さい。また、型枠に生コンを投入したら、型枠全体を外側から叩いてあげて、型枠の中の生コンが全体に行き渡るようにして下さい。それに加えて、生コンに振動を与えるバイブなども使用すると良いでしょう。L型擁壁の使い方は、主に圧力の高い土留めの利用が多いので、土圧をしっかりと計ってほれに耐えられる強度の施工を行って下さい。
L型擁壁施工の手順・方法02
L型擁壁は用水路などでよく設置されている巨大なコンクリの塊ですが、施工する場合は様々な注意が必要です。注意を怠ってしまうと、作業中の怪我や最悪の場合は死亡事故につながりますので注意しましょう。まず、L型擁壁施工する前に様々な下準備が必要です。1つ目は重機の手配です。L型擁壁はコンクリの塊なので持ち運びは人力では不可能です。重機などの手配をしっかり行い、搬入の手間を無くしましょう。重機のリース業者によっては、貸出日が雨天時でも作業を行って返却してくださいという業者も存在します。天候等にも注意を向けて、貸出日を調整しましょう。
L型擁壁施工の手順・方法03
重機によるL型擁壁の移動が済んだら即設置というわけにはいきません。設置するためには土壌の整備、モルタルの散布などを行ってからしか設置できないので仮置きする必要があります。仮置きに使用するのがバン木という密度の高い木材です。これを、敷いた場所に重機でL型擁壁を置くのが仮置きの手順ですが、このバン木には使い方のコツがあります。L型擁壁は片方が高い壁のような形状のため、バン木を壁に対し平行にしておくと重心の傾きですぐに倒れてしまいます。これでは、事故に繋がる恐れがありますので、仮置きする場合はバン木を壁に対し直角になるようにおきましょう。こうすることでL型擁壁の転倒を防止できます。
L型擁壁施工の手順・方法04
L型擁壁の使い方は道路の端や、敷地と別の敷地との境界となる垂直壁として利用されます。垂直に立てられるため、限られた土地の有効利用に適しており、特に高低差のある2つの用地の安定した境界線として有用な存在です。L型擁壁を施工する際にはL型擁壁を安全に目的地に設置するための事前準備が必要です。具体的にはL型擁壁を動かすための、L型擁壁よりも3倍以上の重量のあるクレーン車、作業現場に設置前のL型擁壁を置くため、及びL型擁壁の納入の際の車輌を停車させるための仮置き場のスペース、L型擁壁を仮置きするためのバン木を手配しておく必要があります。
L型擁壁施工の手順・方法05
L型擁壁施工の手順としては、まずL型擁壁の設置個所に基礎コンクリートを打ち込む必要があります。L型擁壁の重量を支えるだけの強度備わるよう、十分な養生が必要です。次いで基礎コンクリートの上にモルタルを平らに敷きます。次にL型擁壁の吊り上げですが、この時、吊り金具は必ず吊り角度が60度以下になる2点吊りで吊り上げ、地上から10cm程度吊り上げた段階で一旦停止し、ワイヤーや吊り金具に問題が無いかの再点検をしてから設置場所に据え付けをします。その後の微調整は僅かにL型擁壁を吊り上げながらバールで行います。その後、20~30cm程度の高さの層に分ける形で順を追って必要な分の埋戻しを行い施工完了です。
L型擁壁施工の考察
今回は、自宅の敷地境界などに設置する「L型擁壁」の施工方法を紹介したいと思います。まず施工の手順としては、敷地境界の正確な測量を行い、杭などを打ち目印を付けます~施工する場所が決まったら、その場所を掘削します~掘削した場所に砕石を敷き詰め、しっかりと絞め固めます~砕石を敷き詰めたら型枠を組み、生コンを流し込みます~しっかりと養生して固まったら、型枠を外して完成となります。このような流れが、L型擁壁施工の手順となります。あまり高くない擁壁で、尚且つ施工範囲が短いものならば自分でも施工することも可能ですが、一般的にはプロの業者が施工します。
L型擁壁施工のまとめ
ここからは、L型擁壁施工の具体的な方法を説明していきます。まずは測量器を使用して施工場所の正確な測定をし、測定した場所に杭などを打ち付け、水糸などを張っておきます。施工場所が決定したら、その部分を小型ショベルやスコップなどで掘削し、残土を処分します。掘削が完了したら、その場所の地盤に砕石を敷き詰め、ランマーやタコなどを使用してしっかりと絞め固めます。より強度が必要な場合は、砕石の下に割栗石を敷き詰めてから砕石を敷き詰めます。ここまでの手順が、頑丈な擁壁を支える強固な地盤を造るための作業となっています。しっかりとした強固な地盤にすることで、完成後の地盤沈下や浮きなどが防げます。
L型擁壁施工で使った言葉の意味・使い方
地盤の工事が完了したら、再度測量を行い型枠を組んでいきます。しつかりと型枠を組んだら、型枠の中に鉄筋を配筋します。この時L型の曲がりの部分には、鉄筋を擁壁の曲がりに合わせて曲げたものを使用して、短辺と長辺をしっかりと結合して一つにします。型枠の中に配筋が完了したら、生コンを流し込みます。生コンを流し込む時には、型枠の外側をハンマーなどで叩いてあげたり、生コンをに振動を与える専用のバイブを使用したりして、型枠内の隅々まで生コンが行き渡るようにします。上面をコテで平らにならしてこの作業は終了です。2,3週間ほど養生してしっかりと生コンが固まったら、型枠を外してL型擁壁の完成となります。
L型擁壁施工の方法の注意点
L型擁壁施工はプレキャスト製の擁壁で車道端部と歩道部で設置されるものです。衝突荷重が生じたり浮力が作用するところその他の場合は原則設置できません。 施工の方法は基礎コンクリートの養生は十分に行います。その上にモルタル2センチから3センチを打ちます。 吊り下げは金具2点吊りとし、吊り角度は60度以内にします。 ジョイント部分の敷きモルタルは取り除きます。 据え付けの際の微調整はバールという道具を使って行います。 埋戻しの際には固い土砂を使い、高さ20センチから30センチ程度の層に分けて各層ごとに十分突き固めを行って行きます。
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L型擁壁は主に山間部の急傾斜地で使用され、土砂崩れや地滑りを予防するために取り付けられている、コンクリート商品です。L型擁壁施工には既製品を利用して地面を深く掘りそこにL型擁壁を据え置いていく施工方法と、大規模な擁壁になると現場でL型擁壁の型枠を手作業で作り、作った型枠の中に生コンを投入して作り上げていく方法があります。前者は小規模な工事で後者は大規模な工事で使用される施工方法です。もっと大規模な工事になると現場で生コンプラントを設置して大規模な型枠を制作して現場で作った生コンを投入して施工する方法もあります。