胃腸を強くする方法・やり方・手順や使い方... | 色々なカテゴリの方法や利用・使い方など 方法ラボ

テレビのコマーシャルで言っている、便秘と下痢の原因は同じものという言葉は、真実を語っています。どちらも、胃相、腸相が悪い人が、そのような症状に陥るのです。胃相、腸相という言葉を耳にすることはめったにありませんが、胃腸の専門家はよく使う言葉です。下痢も便秘も、胃腸の消化、吸収の機能が落ちた状態で起こります。この時の胃の状態、腸の状態は、当に胃相、腸相が悪いのです。胃相、腸相を改善しない限り、胃腸を強くする方法は手に入りません。胃相、腸相を改善する方法と手順は、後の項で詳しく説明を入れることとします。

胃腸を強くするためと言って、市販薬を飲み続けたり、サプリメントに頼る人がいます。しかし、自身の生活を改善しないで、薬やサプリに頼るのは、むしろ逆効果です。体が弱っている時に、薬やサプリの使い方を誤れば、更なる健康被害も起こります。自分の胃腸を良い状態に持って行くためには、最初の流れとして、何が原因なのかを追究することから始めます。普段の食事の内容が偏っていないか、暴飲暴食はしていないか、食事の時間が不規則になっていないかを徹底検証します。そして、一つでも当てはまる項目があれば、それを改善点として、計画の流れを作ります。

現代社会に生きていると、何かと不健康な食生活を強いられることになります。飲み会などの付き合いもあり、仕事が忙しければ、不規則な食事時間になります。その中にあって、改善できる点は心して改めるようにします。直ぐに100パーセント健康的と言える食事内容にするのは無理でも、僅かづつでも改善していかなければ、健康な胃腸は取り戻せません。気の長くなる話ですが、このやり方が一番近道と言えるのです。先ずは、自分にとって、何が胃腸を痛めつけているのかを見極めることが大切です。そして、その原因を確かめたら、次の流れとして、食の記録を付けるようにします。

自分の胃腸が弱い原因となっている食事の内容や時間が分かった所で、その改善に対する目標を立てます。腹八分、間食をしないなどは常識ですが、胃もたれを起こしそうな食材を避けるなど、自分自身のメニューも考えていきましょう。お酒を飲む機会が多い人であれば、しばらくは付き合いを控えるなど、自分に多少の負荷をかけるやり方も必要です。これまでのように、好き勝手に食べる生活だけは改めなくててはなりません。一寸辛いと思ったら、酵素飲料など使い方を考えてみるのも効果的です。おやつや甘味も、カロリーが低く、胃腸に負担にならない程度であれば、楽しむことができます。

それでは、自分の胃腸を強くするための目標を立てたら、最初の手順として、食事の改善ノートを用意します。このノートには、毎日の健康的な食事の目標と、実際に食べた食事の内容、時間帯などを記入していきます。今まで、何となく食べていたのが、記録を付けることにより、自分の食事の改善点や反省点がよく分かるようになります。そして、できれば毎日、目標と実際の食事の内容とのギャップを検証するようにします。ノートに記録を残すことで、食事内容や時間帯を大きく変革する手立てになります。このことが、食事改善ノートとしての使い方になるのです。

以上のような流れで、食事の改善が進んだら、1か月後、或いは2か月後くらいに、医師の診断を受けるのも良いでしょう。以前に医師の診断を受けている人であれば、胃腸の変化も分かりやすいです。また、自分で胃腸の変化を確信した人は、栄養士さんに相談するのも良いやり方です。今後、更なる改善をするにはどのようにしたら良いかを、専門家の立場としてアドバイスしてもらえるからです。一定の効果が見られた人も、これからの手順が正念場となることが多いので、ここで気を引き締めることが重要です。胃腸の具合が改善した場合でも、以前の不健康な食事内容に戻せば、胃腸も逆戻りします。

食事の改善の継続している人から、見出しのような質問が出ることがあります。その答えとしては、一生涯続けることが正解なのですが、これでは当人も辛いことでしょう。要は、改善された食事内容をベースとして生活を続け、偶には飲み会やバーベキューなどを楽しむ分には、何ら差し障りがありません。ただし、この場合も、羽目を外して暴飲暴食をすることは避けるべきです。一度でも胃腸の状態を悪くした人は、不健康な食事で再び胃腸を壊しやすい体になっています。このことは、十分肝に銘じておくべきです。できれば、飲み会の席にも食事改善ノートは持参しましょう。

規則正しく、バランスのとれた食事にすることで、胃腸も健康を取り戻すことができます。しかし、稀に、食事の改善を続けていても、一向に胃腸の状態が良くならないという事例もあります。そのような場合は、一度医師による精密検査をお勧めします。何らかの原因で、胃腸の機能が弱っていることが考えられます。その際には、自身による食事改善計画も、医師に伝えておきましょう。そのようにすれば、病院側でも更に貴方に適した食事内容を提言してもらえる筈です。胃腸に問題が有り、個人的努力では解決できない場合は、医師と二人三脚で取り組むことが最善です。

胃腸の健康を取り戻した人は、二度と以前のような生活には戻りたくないでしょう。健康な体は、何よりの財産です。その財産は、人に盗まれることはありませんが、自分の意志が萎むことで感単に消滅してしまいます。一度手に入れた財産を手放さないためには、同じ経験をした人と、気持ちを共有すると上手く行くことが知られています。一人だけでは、意志が挫けそうでも、仲間がいることで気持ちが強く持てるものなのです。できれば、栄養士や看護師の資格を持つ人を味方につけておきたいところです。貴方が食事改善から脱落しそうな時は、結構助けてくれます。

最後になりますが、胃腸を丈夫に保つためには、食事のバランスも重要です。肉ばかりを食べている人は胃層、腸相が悪いことは知られています。食事の際には、主食、主采の他に、野菜や海草などの副菜も充実させるとバランス的に良くなります。野菜や海草の食物繊維は、便の出を良くしてくれるので、便秘の解消にも役立ちます。飲み会や焼き肉パーティーで、肉食が多くなる機会でも、野菜のメニューをしっかり摂ることがお勧めです。植物性の食材でお腹を満たせば、暴飲暴食も抑えられます。胃腸を健康に保つため、毎日の食材にも十分気を付けましょう。