陳列の方法・やり方・手順や使い方・流れなどについて
陳列の方法概要
陳列にも、お店や扱うものによってやり方や手順が変わってきます。 まずは一番身近な存在で言えば、スーパーやコンビニといった小売店での方法です。 基本は目につきやすく、手に取りやすい、ということになります。 実際に行ったことのある人なら気づいたこともあるかもしれませんが、大体目の高さより少し下あたりから、膝上くらいまでに、目玉商品が置かれていることが多いと思います。 ここはいわゆる「ゴールデンゾーン」などと言われていて、一番目立つところなのです。 店側が売りたいものや、利益が高い、といった商品が陳列されているのです。
陳列の手順・方法01
コンビニなどに行くと、棚の上に、きっちりと商品が並べられていて、見ていてとても気持ちの良い印象を受けるお店があります。 なぜかと言うと、商品の縦横が揃えられているのはもちろんですが、商品の「顔」を正面に向ける、というやり方をしているためなのです。 商品名が書かれている方が表、バーコードや成分、原材料やカロリーが書かれているところが裏となります。 つまり顔とは表のことで、お店によって呼び方は若干異なるかもしれませんが、顔を正面、つまりお客さんの目に触れる方に向ける方法を「顔出し」などと呼ぶこともあります。
陳列の手順・方法02
店内に入ると、たまにダンボールを積み上げるという使い方をしているところがあります。 手順としてはとても単純で、納品された順番に、下から積み上げていき、一番上のダンボールだけを開封して、一つずつ取れるようにしているのです。 このやり方のメリットは、すべてのダンボールを開ける必要がなく、上のものが売り切れたら、また次のを開ければ良いだけで、従業員が流れるように作業ができるので効率が良く、棚を買い揃える費用も抑えられます。 もちろん店側にだけ良いのではなく、経費が低くて済むため、その分価格に反映できるという、客にとっても良い流れができるというわけです。
陳列の手順・方法03
最近の飲料の陳列棚というのは、商品を載せる板が少し斜めになっているものが多いです。 手前の商品を取ると、後ろのものが滑るように流れてくるのです。 そのため、店員さんがいちいち「前出し」という、商品を一番前まで持ってくるという作業をしなくて済むように工夫されているのです。 また、コンビニでは飲料棚の後ろが、人の通れるほどの巨大な冷蔵庫、ウォークインというものになっているので、商品の補充する際に、新しいものを奥、賞味期限が近いものを手前に、といった入れ替えをする必要がなく、かなりの手間が省けるため便利です。
陳列の手順・方法04
洋服などを売っているお店の前を通ると、ガラス張りの壁の向こうに、素敵なドレスを身にまとい、手にはおしゃなバックを持っているマネキンが立っているのを目にすることがあります。 これらはシンボライズ、ドラマチック、ムードアップといった陳列のやり方で、証明や周りの雰囲気に至るまで演出することにより、人目を引くのは当然ですが、見た人がマネキンの身に着けている時計や靴までもが欲しくなるようにしているのです。 また、化粧品店などではマネキンよりも、実商品です。使い方は、無料のサンプル品などを使ってもらい、買いたいという欲求を刺激したりします。
陳列の手順・方法05
本屋さんに行く時を思い浮かべてみて欲しいのですが、目的を持っている場合より、なんとなく立ち寄り、そこで立ち読みをして、気に入った本をレジに持って行く、ということが多いのではないでしょうか。 つまり本屋さんの手順としては、いかに本を手に取らせるか、買いたいと思わせるか、そして衝動買いや、関連本に興味を持ってもらえる陳列ができるかが、勝負となるわけです。 よく見かけるもので言えば、店員さんが自ら読んだ本などの感想を書いてPOPにし、その作家の過去の作品を横に積み上げる、といった方法です。 面白そうだと興味を持つと、ついでに別のをもう一冊、となるわけです。
陳列の考察
小さなところだと置ける場所が限られているため、本の見せ方なども、ほとんどが背ざしと言って、家の本棚に入れるようにするしかなく、それほどバリエーションはありません。 ですが、大きな本屋さんに行けばスペースがあるので、本のジャンルも豊富に揃えることができるのと同時に、いろんなやり方が可能なのです。 平積みというやり方は、有名な作家の新作や、賞を獲った本などに用いられることが多く、場所は取りますが、その分ボリュームがあり、目につきやすいというメリットがあります。 同じ書籍を複数の棚に置いておくやり方もあり、関連本などを集めていることが多いです。
陳列のまとめ01(使い方や注意点など)
お店に行って棚を見た時、ほとんど何も置いていなくて、ぽつんと一つだけある、といった場合、それを買う人はまずいないと言って良いでしょう。 どうしても必要ならまだしも、売れ残った感が否めないため、それなら他のものにしようとなってしまうのです。ただ、これならまだマシで、別の店にしよう、最悪の場合は、もう二度ここには来ない、ということになりかねません。 ですが、商品の数が減ってしまい補充が追いつかない、在庫がない、といったことは避けようがなく、そんな時には、できるだけ高級品の横に置いておくのです。それだけで見栄えはかなり違ってきます。
陳列のまとめ02(使い方や注意点など)
先にも説明したように、大きな棚に商品が一つ、というのは印象が悪いです。 特に食べ物の場合だと、いかにもみんなが敬遠したので売れ残りました、といった印象が強く出てしまい、仮にそれが生ものだったら、絶対に買いたくないという心理が働いてしまいます。 そのため、食品はできるだけ豊富にあるよう見せるため、たくさん並べておきたいものです。 逆に高価でプレミアム感を演出するなら、ごちゃごちゃに並べるのではなく、別のテーブルなどを用意して、そこに数個だけ置いておきます。そうすることで、他のものとは別格であるという演出ができるというわけです。
陳列のまとめ03(使い方や注意点など)
買い物カゴの中にはお目当てのものがあるし、そろそろ精算しようかとレジに行ったら、思わずそこにあるガムやおまんじゅうを買ってしまった、という経験はないでしょうか。 中には、値引きシールなどを貼ってあり、儲け度外しといったことをアピールしていたりします。 これらも大切な戦略で、レジ周りの売り上げは結構馬鹿にできないものです。 それに、欲しいものがなくて手ぶらで店を出ようと出口に向かった時に、安いものが陳列していることに気がつくことがあります。 入る時には角度が悪く目立たないですが、ワザと帰る客の目に入るようにしているのです。 このように、ちょっとしたことの積み重ねが、大きな違いを生むのです。
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陳列という作業は、単に棚の上に商品を無造作に並べることではありません。いかに取りやすく、購買意欲を駆り立て、美しく魅力的に見せ、人の動きの流れや、または光の使い方なども計算に入れて、行わなければならないのです。そう考えていくと、とても奥深いものがあり、陳列のやり方次第で、売り上げに大きく関わってきます。もっとも良いのは、本当は買うつもりがなかったのに、思わず衝動買いをしてしまった、そんな陳列の方法なのです。もしも将来、自分のお店を持ちたいと考えているのなら、基本的な方法だけでも学んでおくべきでしょう。